2023/10/16に後期高齢者の父が脳梗塞で倒れて入院しました。
母が私の学生時代に亡くなり、その後、父とは年に数回連絡を取る程度でしたが、浪費家で貯金ができないため、(父が)60代後半頃からお金の管理をするようにしていました。
愚痴が多くなることもありますがお付き合いいただければ幸いです。
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1人暮らしなのに3LDKのアパートに住む父
少し前の記事で書きましたが、1人暮らしなのに3LDKに住んでいた父のアパートを退去するため、不用品回収業者の方にお手伝いしていただきました。
見積もり費用は、税込み172,700円。
大型家具が多いので、もっと高額になると想像していましたが、口コミ通り、良心的な業者さんでした。
ただ、知人から聞いた話では、見積もりの額と実際の額が2倍も違った、というのはよくあることらしいので、実際に片付けが終わるまでこの額でやってもらえるか不安でした。
見積もりは郵送で私の自宅に送ってもらっていたので、もし高い値段を言われたら交渉しないといけないからできるかなーと。
実際の不用品回収にかかった値段
先日、アパートの退去作業が終わりました。
写真の通りで、見積もりと同じ値段、172,700円でやっていただけました。
2tトラックの箱型1台、箱なし?1台の計2台、3人の作業員さんで作業時間は2時間かからないくらいで終わりました。
見積もりの際、「何もしなくていいけど、タンスの中身などは出してもらえると助かります」
とお願いされていたので、
ゴミはすべて分別し、袋に入れて運べるものはすべて外に出して、大型家具や家電を運び出すだけの状態にしておきました。
安い値段でやってもらえるのだから、自分でできる作業はすべて済まそうと思ったんです。
というか高くなったら嫌だからやれるだけやろうと思って。
おそらく、ごみの分別作業を見込んで3人の作業員さん(1人は女性)だったと思うのですが、女性は暇そうでした笑
作業の前にポカリスエットを4本お渡しし、作業終了後に3,000円が入った心付けを渡しました。
なので、実際にかかった費用は、176,000円になります。
心付けを渡したり、作業前に飲み物を渡したりは当たり前かと思っていましたが、そういうひとはほとんどいないそうです。
私も感じの悪い業者さんだったら渡さないと思いますが、よくやっていただいたので、黙々と作業してくれて本当にありがたかったです。
老親の部屋の片付けは大変&おさえておきたいポイント
父の場合は、部屋数が多く、家具は多かったのですが、生ゴミなどがほとんどなかったのは幸いでした。
だらしない人なんですが、ゴミが溜まっているのは嫌なのだそうで、毎日スーパーの袋にまとめて、捨てに行っていました。
冷蔵庫も、冷凍庫と野菜室は空で、腐ったものなどがはいっていなかったのでそこは楽でした。
それから、父は虫が嫌いなので、虫よけのための床に置くアイテムを結構たくさん置いていて、黒いアレに接することはありませんでした。
なので、将来の親の家の片付けが心配な方は、少しずつで良いので冷蔵庫をチェックして腐ったものをもらったり(捨てるというともったいないというのでもらう)、簡単に掃除したり、アレが来ないようにグッズを置いておくと片付けのときの心理的負担が減ると思います。
缶とペットボトルを捨てる習慣をつけてもらえるように、買い物のついでにスーパーにある分別ボックスに入れるというのを一緒にやって、
「このときに捨てると良いよ」
とか声掛けすると、もしかしたら買い物のついでに処分できるのは便利だなって気付いてくれるかもしれません。
父の場合は、いっさい掃除をしない&ヘビースモーカーだったので、においとほこりがすごかったです。
住んでいたアパートは広かったので、たまに友達が泊まったり、みんなで鍋やバーベキュー的なことをしていたようで、油とヤニとホコリですべての場所がベトベトで黄色に変色していました。
(こんな汚いところに泊まれる人がいるの!?と衝撃でしたが、たしかに誰かが布団を使った形跡がありました…)
拭いても拭いてもベトベトするし臭いし、ほこりとクモの巣(!)で感染症にかかりそうだと思いながら作業してました。
そして、父の友人たちは要らない家具を父の部屋に持って行ったのでしょう。
見たこともない古いタンス(2竿)、重たい造作のダイニングテーブルセット、ソファセット、ベッド2台などなど、すき焼き鍋が4~5個、数え切れないほどの鍋、食器が大量にあったのも大変でした。
これらがなかったら(本来一人暮らしには不要)、処分費用は半額だったかも。
家具が多いと処分費用が高くなるので、減らせるなら減らしたほうが良いけど、大型家具は業者さんに頼んだほうが楽ではあります。
細々したもののほうが作業は大変なんですよね…
片付けていて、空のダンボールは処分しておけばよかったと思いました。
中身が入ってなかったらまあいいかと放置していたのですが、ダンボールの中に梱包材の発泡スチロールが入っていたり、区切りのためのダンボールなど入り組んでいて、空のダンボールを潰すだけだと考えていたのに、以外にも解体が面倒でした。
そして、ダンボールが古いのでホコリも溜まっているし、触った感触もネチョっとしてすっごく気持ち悪いんです。
古いダンボールは見つけ次第処分すべきです。
「箱にホコリがたまると虫が湧くらしいよ」などと言って(※事実です)と言うと納得してくれるかもしれません。
「箱を取っておくと売れるから」(家電など)という方もいますが、業者さんに聞くと、よほど価値のあるもの(iPhoneの未使用とか)でない限り、箱も説明書も捨ててもらって構いませんと言われました。
「説明書があると高く売れるっていうひともいるけど、関係ないっすね」
だそうです。
家具や家電自体は、業者さんが運び出すのでたくさんあっても問題じゃないけど、その中身とか、大事な書類とか、大事でないこまごましたものとかを分類して捨てる(残す)作業が大変です。
実際私は、父が一番大事にしていた資格証を
「あとで額に入れて壁にかけてあげよう」
と思って別にしておいたのにいつのまにかなくしてしまっていました。
父に謝ると、
「再発行もできるけど、もうそんなつもりもないし、いいよ」
といってくれましたが、それに関しては申し訳なかったです。
普段から、
「いちばん大事なものって何?」
とか
「もし家が火事になったら何を持っていく?」
とか聞いておいて、親御さんの大事にしているものや価値観をさぐっておくというのも大事かも。
通帳や保険証券なども、1箇所にまとめたり、
「入院したら手続きは私(子ども)がするからどこにあるか教えてくれる?」
等と聞き出しながら確認したり。
大事なことは上から目線にならず、親の気持ちに配慮して確認すること。
お年寄り扱いされると頑固になる人は多いですが、気持ちを汲んで話せばわかってくれることも多いです。
高齢になると誰もが不安を抱えていて、でもまだできるという気持ちやプライドも持っています。
周りからはどんなに呆けているように思われても。
そういう気持ちを汲み取りながら接することで、態度が軟化する、というのは一つのセオリーでもあります。
不要な保険に入っていたらしっかり説明して解約する。
マイナンバーカードと健康保険証は、何かあったとき必要になるものなので、理由を説明してどこにあるか把握しておくこと。(できればマイナンバーカードの暗証番号は一緒に確認する、忘れないように子どもがPCなどに番号を保存しておく)
父は、人からもらったものを気にする人だったので、最近もらったらしいカードケース(父は使わない)と靴下、ハンカチは夫に使ってもらうことにしました。
実際、父から「テレビのところに、カード入れがあったでしょ。あれ、どうなったかな?」と言われたので、
「ありがたく(夫が)使わせてもらっています」
と答えると
「◯くん(夫)が使ってくれるなら良かった。あれはきれいだから」
と言っていました。
あまりものに執着がない人だったので、残したいようなものはなく、大事な書類は私が管理していたので、大変だったけどある意味では楽でした。
由緒あるお家の方が片付けは大変かも
私の伯父が、田舎から子どもたちのいるマンションへ引っ越すことになった時、大変だなと思ったことがありました。
ひとつひとつに思い入れがありすぎて捨てられないんです。
片付けの際に私達も呼ばれて、譲りたいものがあると言われました。
↑こういう感じの黒檀の棚をいただきました。
売っているのを見ると高いけど、いらないよねえ・・・
っていうものがすっごく多いんです。
お皿も、お座敷に飾る飾り皿というのか、そういうのが多いし、壺とか瓶(かめ)とか
「売っているのは高いけど、骨董屋さんに売っても値段はつかない」みたいなものが多いのかな?
タンスも良いものなので、お友達に譲ったそうです。
古い水屋箪笥は素敵だけど、運ぶのも大変だから、欲しいけど、もらえないな。
アンティークの椅子と食器類を少しもらいましたが、それにまつわる思い出話が長くてこれは片付けが捗らないなーと思いました。
昔高価だったものでも、今は需要がないものは、手放してもお金にならなかったりするから手放しにくいですよね。
庭にある巨大な石とか、処分に費用がかかるのかな?
祖父のきょうだいが結婚する際、お金がなかったので庭石を売ってお金を作ったと聞いたことがありますが、今は絶対そんなことないですよね。
元気なうちに整理する
父の部屋を片付けていて、私はこんな苦労をしたくないと思いました。
父の部屋を片付けて以来、自宅のいらないものを処分する作業を少しずつ進めています。
そして、常に部屋をきれいにしておきたいと思いました。
いつどうなるかわからないから、人に見られて恥ずかしい状態はつくらないようにしようと。
また自分の片付けについては別記事にしてみます。
コメント
連日おつかれさまです、さわらさん。
この1年、父の認知症を発端として、両親の債務整理を行い
自宅の売却から次の住まい探しまで体験しましたので
どれほど大変か身にしみます。
自分の気持ちに折り合いをつけながら
思いやりを忘れずに奮闘するさわらさんにエールを送ります。
親の頑なな意見も、言い回し方によってこんなにスムーズに変わるとは。
さわらさんのように優しく言い換える自信はありませんが
早速実践してみたいと思います。
知識は力になりますね。ありがとうございます。
ずわいがにさんへ
二度目のコメント、ありがとうございます。
債務整理からご自宅の売却までとは、私の比ではないです、本当に大変だったことでしょう。
高齢者と接する仕事をしていると、スタッフの対応によって、反応が全く違うことがたびたびあります。
問題行動と言われるもののほとんどが、スタッフの対応によるものではないかと感じていました。
でも、実際自分の家族となると、優しく言えるときもあれば、きつい言い方になることもあります。
その時は、「きつい言い方になってしまってごめんなさい。でも、子どもの頃のことを思い出すとどうしてもきつくあたってしまうこともわかって欲しい」と言ったりします。
そうすると、きつく言ってもわかってくれたりします。
普段優しく言っておいて、ここぞというときだけ強く言うと、折れてくれます。
これは家族ならではの方法だなあと思っています(他人だときつくは言えないでしょうから)
あたたかい応援をありがとうございます。
父のことでつらい時、自分だけじゃないと思えると心強いです。