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疎遠だった父と連絡を取り、通帳を預かることになるまで(3)父の生活費を圧縮する

2023/10/16に後期高齢者の父が脳梗塞で倒れて入院しました。

母が私の学生時代に亡くなり、その後、父とは年に数回連絡を取る程度でしたが、浪費家で貯金ができないため、(父が)60代後半頃からお金の管理をするようにしていました。

愚痴が多くなることもありますがお付き合いいただければ幸いです。

 

疎遠だった父と連絡を取り、通帳を預かることになるまで(2)の続きです。

疎遠だった父と連絡を取り、通帳を預かることになるまで(2)高額な保険に入っていた父
疎遠だった父と連絡を取り、通帳を預かることになるまで(1)の続きです。 いよいよ父と関わることを決める 国保未払いの件があったあとも私は父に会うのが嫌で、たまに電話で状況を確認する程度の関わりでした。 でも、父が70歳近くになると、以前にも...

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父の生活費について聞き取り&改善策

父に普段の生活で何にお金を使うか、聞き取りをしました。

ここまでですでに14万ほど使っています。

食費も家賃も光熱費も携帯料金も含まない、私だったらお昼代(自炊で)5,000円しかかけない部分に、毎月14万も使っている・・・

そして、飲み代の部分は後々話しを聞いていると、懐にお金があるときにはみんなの分も払うらしい・・・。

私からの提案は、お酒を減らし、煙草をやめる、飲みに行く回数を減らす、でしたが、父の回答は、

「お酒はやめないし減らせない」

「タバコは吸う」

「飲みに行けないなら仕事する意味はない」

でした。

特に、たばこは寝タバコもしているし危ないので禁煙外来に通う費用も出すといったのですが、

「自分で減らす。でも今は減らせない」と譲りません。

結局、妥協点は

くらい。

ビールを変えるのも嫌だと言っていましたが、売り場で勧めると、

「米倉涼子のやつか!」

といって喜んで買っていました。

私はお酒を飲まないのでそれがどのビールか覚えてないですが、CMの効果ってすごいなと思いました。

また、地域振興券の申込日などはネットで確認できるので、その都度父のところへ行って申し込み、20%のプレミアがつく商品券で買い物をしてもらうようにしました。

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生活費にいくらかかるか考えもしなかった父

上記の費用の他に、家賃や光熱費、食費(おおよそ)を加えた出費をまとめると、30万近くになります。

それ以外に、車の費用(ガソリン代、車検、自動車保険)や医療費、交際などもあるでしょうから、月によっては出費は40万近かったはず。

前の会社が倒産するまでは、ゴルフもしていたそうで、いったいいくら使っていたのでしょう・・・

ゴルフをやめたのも、お金がないからではなくて、体がきつくてホールを回れなかったからだそうです。

回れなくてよかった、もしゴルフも続けてたらいよいよお金はなかったと思いました。

それにしてもそれだけ使っていたということは、父の収入はやはり多く、普通の金銭感覚を持っていたら借金をかかえるはずはなかったんだと思いました。

ノートに毎月の出費を書いてみせる

「こんなに遣っているのかあ。貯まらないはずだなあ」

と笑っていました。

笑っている場合じゃないんだけど・・・

父のこの金銭感覚をなぜ母が放置していたのかと考えると、母もおかしかったのだと思い至りました。

(それは父と話しているうちに気づくことになるのですが)

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父に洗濯方法を教える

父は、洗濯機を持っていませんでした。

なので、週に一度、コインランドリーに行って、洗濯と乾燥機で1,000円、そのときにワイシャツのクリーニングを頼んでいたそうで、毎月9,000円ほど洗濯にお金をかけていました。

そこで、翌週に洗濯機を購入し、父に洗濯を教えました。

干すのは面倒でしないと思ったので、乾燥機のみ利用し(300円)、洗剤も液体のものだと量るのが適当になりそうなので、ジェルボールを使ってもらうことに。

ワイシャツのクリーニングに関しては、アイロンのいらないワイシャツを購入(5枚)し、ワイシャツだけは乾燥機に入れず、ハンガーに掛けて干すことを教えました。

父は「この間、飲みに行ったときに隣のお客さんに、ユニクロのワイシャツをクリーニングに出すのはおかしいと言われた。知らなかった」といっていました。

汗もそんなにかかないから1日着てクリーニングに出すのはもったいない、とワイシャツは2~3日着てからクリーニングに出していたそうで、襟元は黒ずんでおり、父はなぜクリーニングに出してもきれいにならないのかとも思っていたそうです。

洗濯に関しては、その後父も自分で襟汚れ用の洗剤を買ってみたり、父なりに頑張っていたみたいです。

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支払いを整理する

父にお金をもたせていると、使うだけで絶対に貯めることができない、と思ったので、私は年金が振り込まれている通帳を預かることにしました。

「絶対足りない」と少し抵抗はありましたが、

支出を書いたノートを見せながら

「このままだとこの先絶対にお金が足りない。病気になって仕事をやめるかもしれないし、そうしたら年金だけで暮らすんだよ?

最低でも、◯◯万円貯めれば安心だからそこまで頑張ろう。私も手伝うから」

というような説明を何度かして、通帳を預かりました。

さて、通帳を見ていると、減らせそうな出費として

があると気づき、すぐ手続きをしました。

減らせたのはそのくらいでしたが、生命保険も辞めたし、

家賃は父が現金で払っていたので、年金の半分以上は貯金ができそうでした。

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父の通帳を預かることができた理由

お金があればあるだけ使う父が、説得を受け、私に通帳を渡した理由。

それは、私が洗濯機やエアコンを買い与え、毎週掃除に通って生活の動線を暮らしやすく変えたりし、協力する姿勢を見せたこともあると思います。

料理を作って持っていったり、ワイシャツを買い揃えるまでは自宅からアイロンを持参し、アイロンがけもしていました。

絶対に父の貯金を作らないと、と私も必死でした。

父は理解できていませんでしたが、エアコンも洗濯機も、支払いは父の名義で作った楽天カードで支払いをしています。

楽天カードを作るときに説明もし、カードが届いたときには

「無駄遣いしてはいけないから預かるね」

と言って父に渡さなかったので、父は楽天カードを作った事自体を忘れていますし、エアコンも洗濯機も娘に買ってもらったと思っています。

とにかく、父に金銭的な援助はしないと決めて、貯まる仕組みを作るための協力だけしようと思っていました。

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通帳を預かった後に徹底していること

すべての支出はノートに記入して、内訳を聞かれたら答えられるようにしています。

また、私は父の金銭的なだらしなさや、価値観の大きな違いから父と関わることが苦痛なので、線引を作るためにも、父のところへ行ったときにはその都度交通費として5,000円程度もらうことにしています。

そして、その記録もノートに付けて、私が勝手に使ったりしてないこと、きちんとお金が貯まっていることを分かるようにしています。

父は、私が通帳を預かった後、お金がどうなっているか聞いたりはしませんでした。

「今までさんざん苦労をさせたから通帳を取られるのは仕方がない」と思っていたのか、

「老後のことは娘がしてくれるんだから」と思っていたのかわかりません。

貯まったお金は、(父の)突発的な支出のときに使ったりしましたが、なんとか200万ほど貯まり、父が倒れる半年ほど前には仕事は殆どできなくなっていたのでその時に通帳は父に戻しました。

そして、父が倒れてからは再び私が預かり管理しています。

200万の貯金では、父が年金収入で暮らすには全然足りないので、かなり悩んでいましたが、脳梗塞で倒れたことが、皮肉にも経済的な不安からは開放してくれました。

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